MBA後のキャリア新章3(商社:海外出張エピソード)

もうあと3週間弱で来年(2026年)ですね。皆さん、師走の日々を
お忙しくお過ごしのことと思います。私は、断捨離をはじめたりしています。
いつもこの時期にならないと始められないのも良くない習慣ですが。

前回のブログでは、海外出張の際に直面する(or直面するであろう)
リスクについてお話をしましたが、本日は海外出張の際のいくつか
楽しいエピソードをお伝えしたいと思います。

ジェルネイルでの女子トーク

商社に勤めていた当時は、少々派手めのジェルネイルをやっていました。
ジェルネイルを付けることでアクセサリー替わりになる、ということも
ありますが、忙しい日々に少々華やかになった自分の爪を見ると気分が
アップする、という意味合いも大きかったです。「意外に女子だよね !?」
とも言われていました。普段の私からは想像つかないのでしょう(笑)。
「ジェルネイルと海外出張がどう関係するの?」と思われるかもしれません。
実は、海外の入国審査官が女性の場合、必ずといっていいほど、「このネイル
ステキね!ちょっとよく見せて。」と言われ、日本の誇る繊細な技術が
ふんだんにつまったジェルネイルを自慢気に見せていました。キラキラとした
ジェルネイルを見せながら会話が弾み、入国審査官と楽しい異文化
コミュニケーションです。住む国が違っても、文化が違っても、世界各国共通な
感覚(女子はキラキラとした自分の気持ちアップに繋がるものが好き!な傾向)
があることも感じていました。勿論、入国審査はきちんと適正に対応されて
いたことは付け加えておきます(念のため)。

中東の航空会社でファーストクラス体験

アフリカへの出張の際は、中東の航空会社(エミレーツ航空、カタール航空、
エティハド航空)を利用していました。中東の航空会社は国の財力を反映していて、
とてもゴージャスです。

ある時、エミレーツ航空のマイルがたまっていた為、幸運にもアップグレードして
ファーストクラスに搭乗する機会がありました(日本→ドバイ、約11時間)。
ドアを閉めると、座席が個室のようになります。自動で開閉するミニバーも設置
されています。そしてなんとその日はファーストクラスの搭乗が私だけだったので、
搭乗するなり「今日のお客様はあなたお一人です。お好きな時にお好きなものを
オーダー頂けます。ファーストクラスに搭載しているお食事は何でもお召し上がり
頂けます」という夢のような言葉がCAさんからありました。さながら世界の
セレブの一員になった気分です(笑)。でも夜中の便でそんなに食べられません。
残念ながら。。。

そしてファーストクラスへの搭乗が、プライベートでの旅行だったらよかったのに・・・
としみじみと感じました。なぜなら、基本、出張に行く際の飛行機の中では
事前予習+資料作成に追われ、ファーストクラスを満喫する、というような気分
ではないのです。出張目的を達成する為のスケジュールと内容を念入りに見直します。
飛行機代+宿泊費だけでも相当な金額なので、それを回収する成果が求められます。
帰路も同様で、日本に到着したらすぐに上司に報告できるよう報告資料をまとめる
作業があります。よく日本人のCAさんに、「熱心に仕事をされていますね。少しは
お休みになってくださいね」という優しいお言葉をかけて頂きました。中東の
航空会社でも日本発着のフライトでは日本人のCAさんが搭乗していることが多く、
「日本の女性でアフリカに出張に行くなんて珍しいですね。」とよくお声がけ
頂きました。同じ日本人の女性同士、海外でお互い働いていて、なんだか不思議
な同士のような感覚を私はもっていました。日本のエアラインに搭乗する際は
このような感覚はあまりもたないのですが。

お土産外交

出張に行く際には、現地スタッフや日本人駐在員の為にちょっとしたお土産を
必ず用意していきます。大きなスーツケースの片面は全てお土産、という状態です。
現地のローカルスタッフに一番人気だったのが、「ヨックモックのシガール」という
お菓子です。すごく高級なお菓子、という訳ではありませんが、海外の方々
(私が出張でいったどこの国でも)、基本ヨックモックのシガールをもっていくと、
喜ばれました。そして駐在員へのお土産は、「日常品」です。海外で生活をしていると
日本では当たり前のちょっとした物が現地で手に入らず困る、というケースが多い為、
出張に行くことが決まると、駐在員に「何か持っていくものはありますか?」と
確認をした上で用意するようにしています。柿ピー、雑誌(今は電子で見られるように
なっていますが週刊誌、スポーツ系の雑誌がメイン)、化粧品、洗顔道具などです。
出張者は「駐在員の為の運び屋」という別の重要な任務があります(笑)。

そしてお土産を渡すだけでなく、現地のスタッフからお土産も沢山頂きました。
その国ならではの絵画、陶器、置物等々。出張先では、お堅めのビジネスの話を
していても、ビジネスの話が終わると、夕食を共にし、帰りにはお土産まで用意
してくれる、という人と人との交流です。メーカーと違い、自分達で「物や
サービスを持たない」商社では、人と人の関係づくりがとても重要で、
「お土産」がこのコミュニケーションを円滑にしてくれる役割を果たしています。

終わりに

商社に勤めていると(特に女性であると?)肉体的にハードだな・・・と思うことも
多かったです。しかしそれ以上に、日本でだけ生活したら味わえないような色々な
経験(たくさんの楽しい思い出のみならず、苦労した経験も)をさせて貰いました。
海外出張は、確実に私の人生の色どりを豊かにしてくれたことは間違いないです。
自分の引き出しが増えて、人間としての円熟味も増した、と思いたいですが、
まだまだこのあたりは何歳になっても修行中です(笑)。

本日もお読み頂きありがとうございます!

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