米国にMBA留学をして何を得られたのだろう?と考えることがあります。
「経営学修士」という肩書?より高いポジションでの転職の機会?
経営の視点で色々な教科を学んだこと?異国の地での様々な経験?強靭な精神力?英語力?
上記の質問に対しての私の回答は以下の通りです。(人それぞれ回答が異なると思います)
①経営学修士の肩書:〇 (卒業すれば得られるので〇です。どれだけ活用できているかは?です)
②転職の機会:〇 (転職をする際に他の人との差別化、という点で「売りの一つ」になります)
③経営の勉強:△(日本で日本語で学んだほうが知識は深まったかもしれません)
④異国の地での様々な経験:◎(日本では到底経験できない様々な経験ができました)
⑤強靭な精神力:◎(日々のプレッシャー、睡眠時間との闘い・・・相当鍛えられます)
⑥英語力:△(どうしても使わないと忘れていきます)
他人軸ではなく自分軸の確立
特に私の場合は、「自分なりの考え方の軸ができ、自分に自信が持てるようになった」
というのが大きな収穫でした。留学前までは(大小のチャレンジには果敢に取り組んでいた
にも拘らず)自分に自信がなく、人の目を気にし、人から言われたことにいちいち
傷ついていました。私の場合、傷ついていても表面上「私はへっちゃら」的な態度をとること
が多かったので(弱い自分を隠そうと見栄を張っていたのだと思います)、周りからは
「強いよね」とか「鈍感力高いよね」とか言われてもいました。それって、周りからみても
ひどいこと言われているのに「動じていない姿=かわいそうな人」ということですよね?
そんな私をMBA留学は大きく変えてくれました。
前回のブログ(MBA挑戦記④:恐怖のグループワーク)に記載しましたが、とにかく「情けない自分」
とひたすら向き合う日々なので、人の目を気にしたり、人の言葉に傷ついている暇がない、という
のが正直なところです。誰か(他人)が悪いから自分が情けないのではなく、まさしく自分自身の
せいで情けない状況になっていたので、その状況を自分で打破(改善)するしかないのです。
呪文にしか聞こえない英語との格闘、Accounting(会計)の試験で赤点をとる、英語ネイティブの
人達が会話をしている輪に入れないなど、自分起因の課題が山積みでした。
課題解決の為の改善プロセスは、「情けない自分に直面」→「がっくりする(心が折れそう
になる)」→「なんとか心を立て直して課題にたち向かう」→「また自分の情けなさに直面」・・・
このサイクルを高速に回していくイメージです。1000本ノックのような形で次々に投げられる
課題を(上記サイクルを通して)打ち返す動作をひたすら繰り返す中で、たくさんの失敗と
何回かに1回の成功体験を通して自分なりの考え方の軸ができ、次第に自分に自信が持てるように
なりました。具体的には以下です。
1.自分軸の確立
「自分がどう思うのか?どう判断するのか?」を軸として考え、結果責任は「自分にある」
という覚悟
2.動じない(=鈍感力抜群の)私が形成された
汗を流した経験(成功・失敗)は自分の身体に「重要な資産」として宿り、自信になった
仕事をする中で考える”自分軸”
長年仕事をする中で、自分の考えや思いだけで全てが決まるわけではないことは承知しています。
日々の仕事においては、会社の方針、上司の意向、チーム内での意見のすり合わせで方向性が
決まることが大半なので、自分の思う通りにならないことが多いのも事実かと思います。ただし
自分なりの軸を持ちながら仕事をすることで、より主体的に仕事に関わることができますし、
たとえその時は意見が通らなくても「次はどうしたらよいか?」と次の策をめぐらす(=自分軸
で改めて考える)ことができます。他の人の意見を聞きながら自分の考えのアップデートも可能に
なります。自分の軸をもたず、他の人の意見に流されるだけでは仕事も人生もつまらないなぁ、
と個人的には思います。
また仕事をしていると「あの人の指示が悪いからいけないんだ」とか、「あの人に話しても話が
通じない」とか、「人のせい」起点で話をしている場面に多く遭遇しますし、私自身もその渦中の
こともあります。確かに「あの人が悪い」ケースもあると思うのですが、そのことに捉われて
自分の感情が乱されるよりも、一歩でも二歩でも何か次のステップに繋がることを考え、行動を
したほうが健全ですし、最終的に価値を作りだし、「価値のある人」、と認められる存在になり
えると思います。これはまさしく、MBA留学で奮闘をしていた頃の自分から、今の自分への戒め
でもあります。やはり仕事をしていると色々な感情に揺さぶられるのが事実なので(笑)
いまだ日々勉強中です。
本日もブログをお読み頂きありがとうございます!これからも日々精進します。
お互いに頑張りましょう!
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