商社OLの仕事

本日は、グローバルにビジネスを展開している総合商社の中で
「事務職」の果たす役割について少しお話をしたいと思います。

商社OL(事務職)の仕事

現在は商社の事業形態もかなり変わってきていますが
私が商社に入社した頃は日本から海外へのモノの輸出を通しての
売上が占める割合が大きい時代でした。私は自動車部品の輸出業務を
担当していましたが、海外の顧客からの発注をもとに、部品番号・
部品名称・個数を国内の自動車メーカー仕様の注文書に手書きで
何十枚も記入する仕事から、船腹手配(自動車部品の重量や容積に
応じて輸出の為の船のスペースを確保する仕事)、実際に船積みを
する為の通関書類の作成等々、間違いが許されない、大量の事務作業を
迅速に実施することが求められます。事務職がいないと商社の商売が
成り立たない、と言っても過言ではないかと思います。

一般職と事務職

上記からもお分かり頂けるかと思いますが、決してグローバルに活躍する
商社マンのお嫁さん候補を揃える為に大学卒の事務職の女性を
商社は採用していた訳ではないのです。一方、商社マン(の仕事)を
縁の下で支えるのが事務職の女性達であり、一般職と事務職はペアで
働くので、そこの関係が上手くいくと結婚・・・という流れにつながる
のも自然かもしれません。

今思い返しても、事務職の女性達はいわゆる育ちのよいお嬢様が多かったな
・・・と思います。「駐妻(ちゅうつま)ねらい」というよりも、
それまで育ってきた環境の中でごく自然に商社に入社してきているので
同じような環境で育ち、同じような価値観をもった女性同士は仲が良く
ある意味、幸せな空間が広がっていたかもしれません。「旦那さんを社内で
見つけられたら嬉しいな・・・」と純粋に思っている女性も多かったかと思います。

そのような中で私は、ひたすら悶々としていました。なぜなら、
「どうして大学まで男性と同等に席を並べて勉強をしてきた(しかも私のほうが
優秀だった)のに男性のアシスタントとして働かなくてはいけないのか」が全く
理解できず、ひたすら悶々としていました。

純粋に商社の事務職の立場をエンジョイできれば幸せだったのかも
しれませんが・・・

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