9月にはいっても35度超えの日々が続くのが当たり前のように
なりつつある今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
暑さにめっぽう弱い私は「早く夏が終わればよいのに・・・」と日々思って
いますが、肌寒さが感じられる初秋になると「夏が終わってしまった。今年も
あと数か月で終わってしまう」という焦りと共に、なんともいえない寂しさも感じたり
しています。なんとも我儘な感情が交差する季節です。
さて本日は、MBA卒業後、IT系コンサルティング会社で約2年働いた後、
IT系のベンチャー企業に転職した私の生活についてご紹介したいと思います。
ベンチャー企業とは?
皆さん、ベンチャー企業についてどのような印象をお持ちでしょうか?
「革新的なビジネス」「超成長志向」「柔軟な組織(意思決定が早く、変化に富んでいる)」
「リスクと成功が隣り合わせ」「超ハードな生活」というような言葉が
なんとなく思い浮かぶのではないでしょうか?
日本の大企業育ちの私が、「小さな組織でも変化を肌で感じられる場所で自分の
実力を試してみたい」、と相変わらずのリスクテイク志向の性格でベンチャー
企業の採用試験をうけ、「会って3秒で合否を判断できる」という社長
(今ではかなり有名人です)に採用され、ベンチャー企業での生活をスタート
しました。
ベンチャー企業での生活
・・・しかし、本当にびっくりしました。想像を超えた体験でした。
まず仕事面ですが、今では当たり前の「働き方改革」とか「ワークライフバランス」とは
真逆な生活です。皆さん11時から12時頃に出社し(夕方から出社する幹部もいました)、
18時頃から打ち合わせがスタートし、24時頃まで仕事をするのが普通でした。
翌日にお客様とのアポイントがある場合には、場合によっては22時頃から打ち合わせを
開始し、打ち合わせ修了後、26時頃までになんとか資料を仕上げてシャワーを
浴びる為だけに家に帰り、朝9時からのお客さんのミーティングに参加する、という生活です。
体力と気力と根性の昼夜逆転の日々と言えるかと思います。一日一日がとてつもなく長い時間に
感じられ、「まだ今日が終わらない」「まだ水曜だ」「週末がきてもまだ仕事だ」という生活に
すっかり疲弊しまくり、たまーに友人と週末に食事をすると「大丈夫?顔色が悪いよ。」
と言われて心配されていました。私は完璧に睡眠が足りないとダメなタイプで、睡眠不足が
顔色に思い切り反映します(笑)。
ベンチャー企業からの学び
ベンチャー企業的な働き方が自分にあっていたかどうかは別ですが、商社事務職出身の私が、
仕事をしていく上での厳しさ(根性論も含めて)を身に着ける上で、とても貴重な機会に
なったといえます。いくつかご紹介したいと思います。
1.自分でなんとかするしかない
「教えてもらっていないからできない」とか、「困ったら誰かが助けてくれる」という
世界ではないので、分からなくても自分でなんとかしないといけないのです。
何とかできなかったら 「できない人」というレッテルを当たり前のように張られます。
社員同士も「和気あいあい」というよりも、お互いが競争しあう「緊張感のある
ピリピリとした関係」でした。
2.業績第一主義
ベンチャーは各々の人の働きが、組織の業績に大きく影響するので、
半年に一回、業績レビューがあります。幹部全員が一人一人の社員の業績を多面的に
評価します。成績が振るわないと、大幅にお給料をさげられます。上司との相性とか、
政治力だったり、人間的に素晴らしいとか、パッションがあるといったことが
評価される世界ではないのです。兎にも角にも「業績第一主義」です。情けないことに
私も入社して半年もたたないうちにお給料を大幅に下げられました(悲)。
3.ダイバーシティって何?
ダイバーシティが当たり前で、「男性だから」とか、「女性だから」という世界では
なかったです。とにかくアウトプットをだせるかどうかです。ある意味、フェアと
言えばフェアな世界です。その分、甘えや妥協が許されない厳しい世界なので
なんども私はへこたれていました。
4.はちゃめちゃな世界
大企業のように色々なものが整備されて整っていて、社員の間に暗黙的な常識がある
世界と違い、何もかもがはちゃめちゃな感じでした。女子校出身(中学・高校)、
総合商社事務職出身の私の常識とはかけ離れた世界が広がっていました。
ある意味、自分の常識とは異なるダイバーシティな世界を強制的に
知る機会になったと思います。
5.効率より長時間労働?
とにかく皆さんよく働いていました。人生を仕事にかけている?というレベルの
働き方です。長時間労働はよくない、効率的な働き方をすべき、というのとは
真逆の世界でした。その働き方がよいかどうかは別にして、自分のスキルを磨いたり
本当に何かを成し遂げようと思ったら、それなりの時間をかける覚悟が必要だな、
ということを感じていました。
仕事をする厳しさ
最近、知り合いの税理士の方から、「Mayumi-sanは、優しさの方に触れる傾向がある。
お金を貰う(=商売をする)、ということはそんなに甘い世界ではない。もう少し
厳しさをもってもよいではないか」言われて「はっ」としたことを思い出しました。
大きな組織で働く、ベンチャー企業で働く、起業をする、どんな業態で働くにあたっても、
「業績をあげる→利益を生む→組織が継続的に発展する」というのはそんなに甘い
世界ではないことを改めて感じている今日この頃です。
本日は相当堅い話になってしまいましたが、夏休みをエンジョイし、ちょっとギア
チェンジして取り組まなくてはいけない自分への「喝」もこめてのメッセージに
なることお許しくださいませ。
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